
山田リオ
散歩していて出会った、ノコギリクワガタ。
とても小さかった、ノコギリクワガタ。
「商品」でも、「飼い殺し」でもない、
自由な、ノコギリクワガタ。
しばらく指にとまってから、翔び立って行った。
クワガタにはクワガタの、ぼくにはぼくの、
短いけれど、それぞれに、残された時間がある。
(小学生のころの記憶で、ミヤマクワガタと思っていたら、ノコギリクワガタのようです。ちゃんと調べてから書くもんですね汗)

6/24/2017 山田リオ
アンリ・カルティエ・ブレッソン という
フランス人の写真家がいて
彼が写した 一枚の写真がある
それは ブレッソンの友人で
彫刻家で画家の ジャコメッティが
パリの街で にわか雨に降られ
慌てて 道路を こっちに渡ってくる そういう写真で
ジャコメッティは 針金みたいに 細い手足の彫刻を作った
ジャコメッテイは レインコートを頭からかぶっていて
そうやって 雨に濡れた道路を渡って来る
かぶっているレインコートのせいで 顔はほとんど見えない
でも 彼の その やせた姿が どことなく あの
ジャコメッティが作る 彫刻に似ていないこともない
ブレッソンは きっと 微笑しながら
シャッターを押したんだろうと思う
写真を見ていたら レインコートをかぶって
いそいで 道を渡ってくる あの痩せた男が
ぼくにとって いちばん大切な友人のように思えてきて
彼を抱きしめたくなった Copyright©2017RioYamada

空豆と麦の青きがうち続く畑中の道を・・(後不明)