海
山田リオ
Oさんの詩が 好きで
下手くそな お習字で
その詩を 紙に書いて
部屋の壁に 貼っている
それを見ていると
Mさんの絵を 思い出す
ぼくのなかでは
この詩とあの絵が つながっているらしく
Mさんの美術館にいるときも
雀の声を聞きながら あの絵を見ていて
自然に あの詩がうかんでくる
そういうふうに 絵をみたり 詩を読むのは
まちがっているのかもしれない
でも それが 見えたり きこえたりするのは
どうにも しかたがないことで
今朝も 雨の音をききながら
雀は 鳴いてはいないけれど
あの 下手くそな お習字の詩を見て
いつものように こころの眼に
あの絵が 浮かんでくるのです Copyright©2017RioYamada
0 件のコメント:
コメントを投稿