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2024年4月9日火曜日

戯曲

夢を見た 花に嵐 の 早朝のことだった
夢の中で 自分は 以前に書いた 戯曲 
つまり 舞台演劇の台本を 書いたらしく
それを どこに置いたのか 忘れているらしい
本棚にも コンピューターにも 見つからない
夢の中で ああ そうだった と 気がつく
あれは 頭の中に 入れて置いたんだ と
記憶していたことを 忘れていた ということらしい
やっと 安心して 眠った そういう夢だった
本当に目が覚めた時 あれは  どんな戯曲だったのか 
全く 記憶にない 
いずれにせよ それは 花に嵐 の朝だった
                  山田リオ
© rio yamada



2023年6月13日火曜日

でも 貧しい私には 夢しかないのです

私は あなたの足元に 私の夢を広げました

やさしく歩いてください 

あなたは 私の夢の上を歩くのですから

              W.B.イエーツ「葦を吹く風」より 山田リオ訳




2018年8月24日金曜日

夢 2004 再録

2004/04/23 (金)Copyright © 2004Rio Yamada
      
                                             山田リオ

夏が終わる日の午後に
小さな駅から
海に向かうバスに乗る
やわらかい座席にすわると
窓からの風は潮のにおいがして
空には純白の積乱雲
そして
道端にはコスモスもゆれて
目の前には
海に向かう道がまっすぐに
でも
夢はいつも
そこで止まってしまう
運転手さん
お願いだからバスを走らせて
もうすこしで海に着くから
でも
返事はない
もうバスも夢も
その先には行かない
いつもそうだ
いつだって
あの
海に向かうバスの
おなじ席に座って
途方にくれる
いつか
わたしの肉体が死んで
朽ち果てて
土に帰ってしまっても
それでも
こころはきっと
あの小さな駅から
海に向かうバスに乗るだろう
あの席に座って
海に向かう道は
積乱雲の下、まっすぐに
窓からの風は潮のにおいがして
そして
道端には
コスモスもゆれて
Copyright © 2004Rio Yamada