2011年12月20日火曜日

岡本松浜の句




春雪やうす日さし来る傘の内

褄取れば片手に重し傘の雪

寝かさなき母になられし蒲団かな

やすらへば手の冷たさや花の中

かげろふや土に坐つて鉦たたき

月の海灯の世に遠き泳ぎかな

ががんぼを吹けば飛ぶなり形代も

口紅のあとをとゞめて秋扇

露今宵生まるゝものと死ぬものと

露けさの一つの灯さへ消えにけり

 岡本松浜(しょうひん)1879~1939

2011年12月14日水曜日

ライムのジャム


悲しみのないサンバは
酔わない酒と同じ
とリオデジャネイロの詩人は言った
それはともかく
酸味のないジャムは
ただの砂糖だよ
と南カリフォルニアの山田は言った

K先生の庭のライムの樹に
今年もいっぱい実がなった
それをたくさんいただいたので
ライムのジャムを作ることにした
ライムは緑色と思っていたら
熟したら一見、レモン風
でも切ってみれば、やっぱりライム色

ジャムになっても
強力な酸味は薄れるどころか
ますますそのパンチ力を増しますw
サワードウのバゲットをトーストして
バターといっしょにのせて口に入れれば
うーうまいのだ
でも、うー酸っぱい
じゃ、じゃむの魂は
やっぱり酸味なのだよV

         山田リオ

2011年12月10日土曜日

85歳のソロ・デビュー

 
今朝、運転しながらラジオで偶然聞いたんだけどね。
ブルースのピアノです。
ピアニストの名は、ボイド・リー・ダンロップ。85歳。

ニューヨーク州、バッファローの老人ホームの住人。
そこに偶然、写真撮影で訪れた写真家、ブレンドン・バノンがボイドのピアノを聴いて、アルバムをプロデュースする気になったという。

ボイド・リー・ダンロップは、生涯の大半、鉄工所で働いた。
弟のフランキー・ダンロップは小さいときに兄のボイドに教えられてドラマーになり、後にセロニアス・モンクやチャーリー・ミンガスなどと共演したレコーディングがあるという。

バノンの言葉:

初めて彼と会ったのは、バッファローの老人ホームだった。
そこに行ったのは、老人ホームで写真撮影をするプロジェクトについて、
そこの医師と話し合うためだった。
ボイドは待合室みたいなところに座っていて、すぐ会話が始まった。
彼はピアノのことを言い始めて、カフェテリアにピアノがあるから、
ピアノを弾いて聞かせてくれる、ということになった。
そのピアノを見たら、ところどころ、キーが取れて、なくなっているんだ。。
重症だったな。
でも、ボイドはそのピアノと格闘しているようにも見えたが、
出てくる音は美しかった。」

そんなわけで、このアルバムができました。

アルバムの名はBoyd's Blues、「ボイドのブルース」、
音楽と記事のリンクを「お気に入り」に貼っておきます。聞いてみてください。
音楽のリンクは、写真の下、左手にあります。

NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)
Weekend Edition: Boyd Lee Dunlop's debut album, Boyd's Blues.

2011年12月2日金曜日

毎朝の訪問者

rio yamada photo


り 「おはようございます。あーもんどください」

山 「おはよう。それはいいけど、コーヒー入れてるから、ちょっとまって。それから、その線から中に入らないでね。」

り 「はい。あーもんどあーもんど」

山 「また入った・・そこまで!あんた、どんどん大胆になるね。。ほら、絨毯踏まないで」

り 「あーもんどくれたら、帰りますから」

山 「それからね、網戸ひっかいて起こすのやめてくれるかな、ゆっくり寝たいんで」

り 「はいはい。早く。あーもんど!」           Copyright ©2009RioYamada