2012年8月30日木曜日

万太郎、夏の句 (再録)


ふりしきる雨となりにけり蛍籠(ほたるかご)

亡き人に肩叩かれし衣替え


神田川祭りのなかを流れけり


抜け裏をぬけうらをゆく日傘かな


運不運ひとの上にぞ雲の峰


わが老いの業はねむれず明けやすき


月も露も涼しき永久(とわ)のわかれかな


ひとりむしいかなる明日のくるならむ


短夜の明けゆく水の匂いかな


       久保田万太郎

2012年8月24日金曜日

ぼくのギター(大)


Meu Violão Paulinho da Viola  

ぼくのギター  パウリーニョ・ダ・ヴィオラ(ブラジル)
                訳:山田リオ

ギターがなければ、前に進めない
愛がなければ、生きられない
あのころ、ぼくはだれひとり
駆け寄り、抱きしめる人もなく
失い、求め、願うだけだった
一人で生きる悲しみを抱いて

今まで生きてきた人生
激しく情熱を燃やした、あの瞬間
傷つき、痛み、苦しむ時も
それでも、勇気を見つけるために
どれだけ、歌っただろう
何もできず、言葉を失った時
ギターは、いつもかならず
ぼくに希望をくれた

2011年6月24日にも、パウリーニョの「ぼくのギター」を掲載しました。 あっちの方はGuardei Minha Violaぼくの小さいギターをしまったという’曲で、写真の右端の楽器です。 これ、女性型Minhaになっていますね。
今日の詩は、Meu Violãoぼくの大きいギター)という曲で、写真の左側にある、あれです。まぎらわしくて、ごめんなさい。 こっちは大きいので、男性型Meuなのが面白いですね。興味がある人は、youtube で聴けます。
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2012年8月19日日曜日

マサラドーサ

大きいマサラドーサのむこうには
小さいマサラドーサ
どうです、大きいでしょう
でも中身はほとんど空気です

これは南インド、パキスタン、
バングラデッシュなどの主食で
薄い薄いクレープのようなものです
パリっとした食感。

フランスのクレープみたいに
ふにゃふにゃしたものではなくて、
歯に心地よく、
でも、どこか、やわらかさもあるのです

中には、ジャガイモをつぶして塩とスパイスで味付けしたものが
すこしだけ入っています

すこしづつ手でちぎって、ジャガイモを包んだりして
ヨーグルト、辛いカレー味、すこし甘いの
などのソースをつけたり
つけなかったりしながら食べます

マサラドーサは、ニューヨーク時代に、
バングラデッシュから来たタクシーの運転手が集まる店で、
初めて出会って以来のお気に入りです  
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2012年8月15日水曜日

種子

窓の外の木に、
今頃になると、実がなります
この木は常緑樹で、かなり大きいです
名前がわからないので、
「リスの木」と呼んでいます。
暑い夏の日差しを遮ってくれる木。
部屋の中にいるときでも、
四六時中、実の落ちる固い音がします
見ると、実ではなく、種そのもの。

まるで「かやの木山の」の歌のようです。
となりに「象の小箱」を置きましたが、
小箱は4,5cmX7cmの大きさです。
種は色も形も大きさも大豆です。

そのまま根が出て、実生が育ちます。 Copyright © 2012Rio Yamada