エイコーン、つまり、どんぐり。
道を歩いていて、どんぐりが落ちていると、
拾いたい衝動に駆られる。その衝動に抵抗できない。
とうとう拾ってしまった。
家に帰って、どうする訳でもなく、見ている。
別の日、またどんぐりを見つける。拾ってしまう。
どうすることもできない。
わけがわからない。困ったもんだ。
■2009/04/05 (日)
「そんなら、かう言ひわたしたらいゝでせう。このなかでいちばんばかで、めちやくちやで、まるでなつてゐないやうなのが、いちばんえらいとね。ぼくお説教できいたんです。」
山猫はなるほどといふふうにうなづいて、それからいかにも気取つて、繻子(しゆす)のきものの胸(えり)を開いて、黄いろの陣羽織をちよつと出してどんぐりどもに申しわたしました。
「よろしい。しづかにしろ。申しわたしだ。このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちやくちやで、てんでなつてゐなくて、あたまのつぶれたやうなやつが、いちばんえらいのだ。」
どんぐりは、しいんとしてしまひました。それはそれはしいんとして、堅まつてしまひました。