2017年6月25日日曜日

時代(再録)


■2002/05/03 (金)掲載


 「時代」        中島みゆき、昭和50年9/25

今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には なれそうもないけれど

そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう

まわるまわるよ 時代はまわる 喜び悲しみくりかえし
今日は別れた恋人達も 生まれ変わってめぐりあうよ

旅を続ける人々は いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく 冷たい雨が降っていても

めぐるめぐるよ 時代はめぐる 別れと出会いをくりかえし
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩きだすよ。

2017年6月20日火曜日


                 山田リオ
Oさんの詩が 好きで
下手くそな お習字で 
その詩を 紙に書いて
部屋の壁に 貼っている
それを見ていると
Mさんの絵を 思い出す

ぼくのなかでは 
この詩とあの絵が つながっているらしく
Mさんの美術館にいるときも 
雀の声を聞きながら あの絵を見ていて
自然に あの詩がうかんでくる

そういうふうに 絵をみたり 詩を読むのは
まちがっているのかもしれない
でも それが 見えたり きこえたりするのは
どうにも しかたがないことで

今朝も 雨の音をききながら
雀は 鳴いてはいないけれど
あの 下手くそな お習字の詩を見て
いつものように こころの眼に
あの絵が 浮かんでくるのです Copyright©2017RioYamada

2017年6月17日土曜日

茜色


万葉集
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る

                                       額田王

あかねさすむらさきのゆきしめのゆき

のもりはみずやきみがそでふる

                       ぬかだのおおきみ


ナツアカネ(夏茜)
アキアカネ (秋茜)  いずれも赤トンボのこと。
 

2017年6月5日月曜日


空豆と麦の青きがうち続く畑中の道を・・(後不明)

という短歌を、何年かに一度、思い出す。
記憶違いかも知れない。
でも、ほぼ、こんなふうな意味の歌だったような気がする。

もしかして、最後の七音は「春の風吹く」だったかしら?
いや、まったく、定かではない。

ぼくの記憶の中では、この歌は、おぼろげながら、山口瞳と繋がっていて、
でも、どうも、山口が作った短歌、という気がしない。

もしかしたら、山口の妻、治子さんの作かも知れない。でも、わからない。

どなたか、作者を、または正しい短歌を、
この永年の宿題の答えをご存知の方がいらっしゃったら、
お教えください。お願いいたします。                                                              山田