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2020年12月8日火曜日

また茂吉

雪山にむかひて歌を読まむとすしょぼしょぼとせる眼をもちて

                  眼(まなこ)

歌ひとつ作りて涙ぐむことあり世の現身よわが面をな見そ

                  現身(うつせみ)面(おもて)

全けき鳥海山はかくのごとからくれなゐの夕ばえのなか

            斎藤茂吉(1882~1953)

2020年11月28日土曜日

茂吉

わが生はかくのごとけむおのがため納豆買ひて帰るゆふぐれ

辛うじて机のまへにすわれども有りとしも無しこのうつしみは

             斎藤茂吉(1882~1953)


2019年11月12日火曜日

つわぶきの花


いくたびか時雨のあめのかかりたる
石蕗の花もつひに終わりぬ

       斎藤茂吉(1882~1953)

                                 時雨 (しぐれ)
        石蕗 (つわぶき)

2019年11月7日木曜日

茂吉


うつしみはついに悲しとおもへども
迫り来ひとのいのちの悲しさ

          斎藤茂吉(1882~1953)

2019年1月21日月曜日

冬 斎藤茂吉


               斎藤茂吉(1882-1953)

われひとりねむらむとしてゐたるとき
外はこがらしの行くおときこゆ

ゆふされば大根の葉にふる時雨
いたく寂しく降りにけるかも