人生については、あまり真面目に考えないことだ。
どうせ、生きては出られないんだから。
エルバート・ハバード (1856~1915) 山田リオ訳
■2011/04/01 (金) |
なき人のかたみにたてし寺に入りて跡ありけりと見て帰りぬる
西行法師(1118~1190)
白砂をひかりのような船がゆきなんてしずかな私だろうか
笹井 宏之(1982~2009)
第155段(略)死期は序でを待たず。死は前よりしも来らず、予て、後ろに迫れり。人皆、死有ることを知りて、待つ事、しかも急ならざるに、覚えずして来たる。沖の干潟、遥かなれども、磯より潮の滿つるが如し。
(死は、順番では来ない。死は前からは来ない。気がつく前に、背後から忍び寄る。みんなは死について知ってはいても、すぐに来るとは思わないで、のんびりしている。しかし、死は、知らないうちに、もう、すぐそこまで来ている。干潟がずっと遠くまで見通せているせいで、足元に潮が満ちて来ているのに気がつかないのと同じだ。)
徒然草より、吉田兼好(鎌倉時代末期〜)