| rio yamada photo |
夢織り 木村信子
朝から一日草汁を絞っている
きりきり捩じって毒の匂いを嗅ぎ分けながら
指を青く染めながら
滲じんでくる血と見くらべながら
真夏の森で
森とおんなじ色になって
今わたしは風になっている
さわさわ自分の大きさに途惑いながら
やわらかいって気持ちがいいね
骨の痛みしか知らなかったからくすぐったい
みどり色って血の色なんだね
ふっと向こう側に置いてきた自分の影がさして
手をのばすと
どうしてもとどかない指先の熱さが森を焼きつくして
向こう側の私が紅色になってこっちをふりむく
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