2011年8月16日火曜日

 
中国から来た偉い易の先生に会えるというので、
その老人が滞在するというホテルに行った。

老人の前に座って、何の質問もなく、
姓名、生年月日を書かされた。
そしてぼくの面相、手相を見る。
しばらくして、おもむろに老人が言う。

「おかしいですな。あなたはすでに死んでいますな。」
ケンシロウのようだな、と思うが、黙って聞く。
更に、「五年ほど前にあなたの運勢は尽きた。そこからは、何も見えない。今はもう生きているはずのないあなたがここにいる。」
そこで、2008年に起こったことを話した。
「なるほど。あなたは科学の進歩で生きているわけですな」
「しかし、だからといって、いつまでも生きるわけではない」
「楽しく生きなさい。一分一秒を楽しんで生きることだけを考えなさい」
「ではさようなら。あなたに幸運を」




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