2011年8月2日火曜日

「真夜中のパリ」

                              山田リオ
ウディー・アレンの映画「真夜中のパリ」見ました。
興行収入を考えたら、絶対に作れなかった映画。ただただアレンがほんとうに好きな世界を映画にしたら、 こうなるという映画。
ブニュエル、ピカソ、ダリ、ヘミングウェイなどなどあの時代の芸術家が総出演。好きな人はたまりません。採算度外視に拍手。

 キャシー・ベイツがガートルード・スタイン役。その他、出演はドガ、ゴーギャン、ロートレック、マティス、T.S.エリオット、ルイス・ブニュエル、ヘミングウェイ、ピカソ、ジョセフィーン・ベイカー、コール・ポーター、ああ、書ききれない・・・そうそう、マン・レイも登場します。 
 ピカソが出てきたときは映画館ですが思わず「わーー!」って言った。ただのそっくりさんじゃない。あぶない眼。野獣の存在感。キャスティングも演出もすごい。
あれは40代 のピカソと思われる。
「青の自画像」よりだいぶ年とって禿げが始まってるすだれ頭。

もう、見ていると、いろいろ考えちゃった。これ、おそらく、自分が一番好きな映画かも。
でもなあ、マルクス・ブラザースの「オペラの夜」も死ぬほど好きだし。うーん・・・
アレン、ほんとに心から楽しんで作った、「手作りの宝石」のような映画であります。
こういう、「一人の思い」を映画にした作品を作ることは、今では多くはありません。

最後に、骨董品店の店番の女性役のLéa Seydoux(レア・セドゥー)という女優さんですが、おすすめです。お見逃しなく!

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