2024年3月22日金曜日
2024年3月21日木曜日
悲しいギター 2005
■2005/08/13 (土) SAD GUITAR
中国系アメリカ人の女性詩人、マリリン・チンの「サド・ギター」です。
「悲しいギター」
マリリン・チン 訳:山田リオ
盲目の移民よ
あなたはこれが理解できるか
触る、木、
これは木
そして火ではない、これは
土で、木ではない
これは自然界の水だ
*
お茶がはいって、ご飯が炊ける
あなたが去って、十日間
わたしはよろめき、つまずいて
連想ゲームをしてみよう
フラワーに、韻を踏むのは
バワー、シャワー、それとも、パワー?
*
見知らぬ人よ、中国女を
愛したことがありますか?
彼女の心は、菊の花
そこには、深い峡谷がある
*
おお、曲がった杖、憤怒!
私はここに、あなたの中に、あなたなしで
ねっとりした闇をまさぐり
魂と怒りを、引きずり出す
*
わたしはロープを持たない女
逃げてしまった、馬を追う
わたしの馬車の、馬はいななき
蹄の音は略奪する
*
あなたが聞こえる、でも見えない
あなたに触れる、でも、遠い
淋しさについて、学んだことは
弦を爪弾く、三本の指
全てがわかる、あの心臓の---
悲しいギターの、空洞の
2024年1月23日火曜日
遠ざかるスケートボード
| ■2010/07/02 (金) |
山田リオ
その人はこっちを向いたままスケートボードに正座している
いつものあの表情を保ったままのその人を乗せて
スケートボードは徐々に加速しながら遠ざかる
こっちを向いたままのその人の表情は変わらない
正座したままだんだん遠く小さくなっていって
とうとう見えなくなったむこうの
遠い空には白い雲
永い人生の中のほんの一瞬すれ違い
ほんのわずかな言葉を交わしただけで
分かり合えたような気になっただけで
遠ざかり小さくなりもう見えなくなったあの人とは
ほんの少しだけ言葉を交わすことはあったのだが
お互いの目を見ることもなくわかれて行った無数の人たち
見上げる空には白い雲 Copyright©2010RioYamada
2023年12月10日日曜日
2023年12月7日木曜日
実生 10/04/2011(再録)
| 2011 © rio yamada |
2023年11月30日木曜日
2023年11月25日土曜日
2023年11月17日金曜日
2023年11月12日日曜日
2023年10月25日水曜日
2023年10月6日金曜日
母
■2005/10/28 (金) 山田リオ
気がついたら いつのまにか わたしは
母よりも 年上になっていた
これから もし わたしが生きていれば
毎年 一歳ずつ 母より年上になっていくわけで
それは 不思議なことのようにも思える
親戚の一部から 無視されていた母は
でも わたしにとって 彼女はいつも
むしろ 自分は 男でありながら
だんだん 母に似た人間になっていく気がする
わたしは 父をおぼえていないので
母とわたしは この世で唯一の親であり 子であり
歳を重ねることで 母に似ていくのは 当然のことかもしれない
母は 物の手触りを愛する人だった 何かに目をとめると
とことこ歩いて 道を横切り 手を触れずにいられなかった
それは 角の教会の 壁の石積みだったり
古びて朽ちかけた 板塀だったりするのだが
彼女は立ち止まり 目でいつくしんでから そっと手を触れた
母に「勉強しろ」 と言われたことは 一度もなかった
将来や就職について 訊かれたことも 一度もなかった
でも 彼女は ぼくが 何か 好きなことに夢中になっているのを
石や板塀を見るのと同じ あの まなざしで
曲がり角から覗き見るように 見ていた
お母さん わたしは だんだん あなたに似てきました
そして あなたが何を思い なにを感じて 生きていたのか
すこしだけ わかってきたような 気がするのです
いつか あなたと 再会できる日が来たら
あなたに そっくりな人間に生んでくれて ありがとう
そう 言いたいです Copyright©2005RioYamada
2023年10月4日水曜日
姓名
姓は苗字、名は名前、英語だと、Last name and first name.
ああ、そうだ。surname, given name という言い方もある。
surname が苗字で、given name が・・
でも、「下の名前」という言い方には、なんだろう、違和感がある。
ぼくの名前の「リオ」は、ポルトガル語、またはスペイン語で「河」という意味だ。
そして、河は、海に向かって流れて行く。そう。いつか、海に出会う。
だから何だって? だから、ね、そういうことなのさ。
ところで、一生の間には、一度くらい、
この写真のような日没に出会う幸運も、あるんだよね。 Rio
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| © rio yamada |
2023年10月3日火曜日
あの音楽
| ■2010/05/20 (木) |
音楽のことを書きます。
大切な音楽とは、どんなものか、
いや、そうであることを願います。
わたしにとって大切な音楽は、ジャンルで呼べるようなものではありません。
それは、歌詞も無く、まあ、かなり地味なものです。
その音楽は、自分が病床にあって、もうダメだ、という時に、
もうどうしようもなくて、あきらめて、ビルの屋上から跳ぼうという、
どんな音楽かって?
わたしが、どんなに酔っ払っていたって、
山田りお Copyright©2010RioYamada
2023年9月22日金曜日
2023年9月17日日曜日
夜の花
夜 灯りを消して 闇の中 目を閉じたら 今日が終わっている
もしも 目が覚めて 窓の外が明るくなったいるのが見えたら
嬉しい贈り物が届く 「もう一日 生きなさい」 という贈り物だ
さっきまで明日だったものが ほら 今は今日になっていて
あたらしい今日が始まった時 初めて気がつく ああ そうだ
今日は祭りの日だ 過ぎ去った今日も 今 始まったばかりの今日も
そして まだこない今日 どの今日も 祭りの日だ
山田リオ Copyright©2018RioYamada
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| 夜の花 ©2018RioYamada |
2023年8月30日水曜日
終わるんだよ
セミの声が聞こえない夏 いつまでも終わらない夏
スイカを買おうと スーパーマーケットに行った
プラスチックの箱に入れた 細かく刻んだスイカの破片が
ほんの少し あるだけだった
それで 八百屋さんに行ったら
三日月の形のスイカがあったので すぐ 買った
八百屋さんが 「もうすぐ スイカは 終わりなんですよ」 と言う
そうか 今年の夏は 終わらないんだと思っていたら
スイカさんの世界では 夏は もうすぐ 終わるんだな
それなら 気がつかなかったけど 季節は まだ あるんだ
「そうだよ 夏は もう 終わるんだよ」 スイカさんが そう言っています
山田リオ Copyright©2023RioYamada
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| rio yamada photo |
2023年8月23日水曜日
2023年8月9日水曜日
2023年8月4日金曜日
ケルアックの道 2018
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| On the Road |
「俺のうしろには、何もない。
すべては、俺の前にある。
道の上で、いつもそうだったように。」
「 そのとき、俺の人生は、巨きな、輝く白紙のページに見えた。やりたいことは、なんでもできるんだ。」
ジャック・ケルアック
(1922– 1969)
ジャック・ケルアックは47歳で亡くなったんだな。
永井陽子は49歳で亡くなり、
笹井宏之は27歳の人生だった。
ジネット・ヌヴーは30歳、
ジャクリーヌ・デュ・プレは、42歳、





















