雨日
午後になると毎日のやうに雨が降る
今日の昼もずいぶんながかつた
なんといふこともなく泣きたくさへなつてゐた
雨の祭日
雨が降ると
街はセメントの匂ひが漂ふ
雨が降る
夜の雨は音をたてゝ降つてゐる
外は暗いだらう
窓を開けても雨は止むまい
部屋の中は内から窓を閉ざしてゐる
尾形亀之助(1900-1942)
2018年11月21日水曜日
2018年11月7日水曜日
2018年11月3日土曜日
2018年10月23日火曜日
2018年10月5日金曜日
2018年9月30日日曜日
2018年9月29日土曜日
正平さんのこと
山田リオ
二つの、性質が違う美術展に行った。
時間がたってから、すこしづつ、
自分の受けた感じが変質してくる。。
ボディー・ブロウのように、後から効いてきているというか、
あるいは、深い部分の内出血のように、か。
身体の中が、少しづつ活性化してくるような気がする。
そして、気がつけば、言葉で考えることをやめていた。
ただそこにいるだけの、静かな自分になってくる。
昨晩から、しきりに松田正平さんのことを思っている。
展覧会に行った直後は、いろいろと頭で考えるだけだったのが、
今は、虫のように、言葉にならないところで、
ぼーっとしている。
そうしていると、時間がたつにつれて、
心が自由になってくる。
二つの、性質が違う美術展に行った。
時間がたってから、すこしづつ、
自分の受けた感じが変質してくる。。
ボディー・ブロウのように、後から効いてきているというか、
あるいは、深い部分の内出血のように、か。
身体の中が、少しづつ活性化してくるような気がする。
そして、気がつけば、言葉で考えることをやめていた。
ただそこにいるだけの、静かな自分になってくる。
昨晩から、しきりに松田正平さんのことを思っている。
展覧会に行った直後は、いろいろと頭で考えるだけだったのが、
今は、虫のように、言葉にならないところで、
ぼーっとしている。
そうしていると、時間がたつにつれて、
心が自由になってくる。
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美術展
2018年9月26日水曜日
波
| ©RioYamada |
at 2004 04/18 06:40 編集
山田リオ
渚に佇んで
遠くをみている
波は
つぎからつぎに
水平線のほうからやってきて
盛り上がり泡立ち崩れ落ち砕ける
でも
あの波は
わたしが待っている
波ではない
どの波が
それなのか
ずっと
待っているその波は
どの波なのかは
よくわからない
でも
それは
あの波でもなく
その次の波でもなくて
それは
こうやって渚に死ぬまで佇んでいても
永久にやってこない波なのかも知れない
しかし
ある日
水平線のほうから
それは
奇跡のように
輝きながらやってきて
盛り上がり反射し散乱し透き通り
泡立ち崩れ落ち砕けるだろう
そしてその波が
まさに
わたしが待っているはずの
あの波であったとしても
それで
どうなるというのか
わからない
でも
生きているかぎり
渚に佇み
はるか遠い水平線のほうを見て
押し寄せてくる波を見て
あの波が
まっていたなつかしいあの波が
渚めがけて
押し寄せ輝き
そして崩れ落ちる日を
今日も
ただ
じっと
佇んで
待っていよう
Copyright ©2004RioYamada
じっと
佇んで
待っていよう
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波
2018年9月14日金曜日
別荘生活

しばらくの間、よんどころ無い理由で、別荘におりました。
やっと今日、出所の運びとなり、おつとめ、ごくろうさん。
別荘生活で辛いのは、まず、生活空間の狭さ。
四人部屋でしたので、生活音や、声、
その他、人間起因の音が四六時中24時間、
途切れることがありません。なので、不眠になります。
さらにマイるのは、食事です。
それは味が原因で、毎食、ひたすら食欲が出ません。
極端に薄味だし。「美味しく食べさせよう」なんて配慮は、
ございませんので。
エスプレッソのコーヒーがほしい、とか、贅沢は通用しない世界です。
お注射とか、切った貼った、出血なんかは、通過儀礼ですので、まあ、我慢できました。
看守のみなさんも、にこやかで、やさしくて、よろしいんですがね。
とにもかくにも、めでたく自由の身に戻れましたです。
今夜は、なにか、美味しい物をいただきたいと思います。
PS 別荘で必要不可欠なものは、なんと、スマホ。おかげで、助かった!
や
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べっそう
2018年9月9日日曜日
2018年9月7日金曜日
オリーヴの空
雲を見れば、夏のよう。
日差しも強くなってきた。
オリーヴの木は、ますます元気。
子供のころ、くりかえし読んだ、ルイジ・カプアーナ作「シチリアの少年」(岩波少年文庫)のなかに、オリーヴの枝で羊の肉を焼く場面があった。おいしそうだったので、今でも憶えている。
日曜は、ロシアのボリショイ劇場から中継が、映画館の大画面で見られるので、行った。
これは、ヨーロッパやロシアの劇場からバレーやオペラの公演を中継し、それを大画面で見ることができる。
日本でもやっているのかな?
今回はボリショイ・バレーの「コッペリア」だった。
もう、このバレー団がなくなれば失われてしまう、19世紀のロシアの演出を、現代の、ロシアのダンサーたちが踊った。見られて、ほんとうに幸運だった。
コッペリアはロボットが出てくるバレーだ。
そう言えば、オペラの「ホフマン物語」も、ロボットが登場する。
19世紀のフランスでは、女性型のロボットが人気だったのだな。
どちらも、出てくるロボットは、今の「アシモ」より美しい。
でも、最近よくテレビで見る、大阪大学の石黒教授の女性型アンドロイドもいいね。Copyright © 2012Rio Yamada
でも、最近よくテレビで見る、大阪大学の石黒教授の女性型アンドロイドもいいね。Copyright © 2012Rio Yamada
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オリーヴの空
2018年9月2日日曜日
2018年8月30日木曜日
2018年8月25日土曜日
2018年8月24日金曜日
夢 2004 再録
山田リオ
夏が終わる日の午後に
小さな駅から海に向かうバスに乗る
やわらかい座席にすわると
窓からの風は潮のにおいがして
空には純白の積乱雲
そして
道端にはコスモスもゆれて
目の前には
海に向かう道がまっすぐに
でも
夢はいつも
そこで止まってしまう
運転手さん
お願いだからバスを走らせて
もうすこしで海に着くから
でも
返事はない
もうバスも夢も
その先には行かない
いつもそうだ
いつだって
あの
海に向かうバスの
おなじ席に座って
途方にくれる
いつか
わたしの肉体が死んで
朽ち果てて
土に帰ってしまっても
それでも
こころはきっと
あの小さな駅から
海に向かうバスに乗るだろう
あの席に座って
海に向かう道は
積乱雲の下、まっすぐに
窓からの風は潮のにおいがして
そして
道端には
コスモスもゆれて
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夢
2018年8月17日金曜日
2018年8月13日月曜日
2018年8月6日月曜日
Anaïs, Anaïs
訳:山田リオ*深く生きる人は 死を恐れない。
*人は 他人を救うことはできない
ただ 愛することはできる。
*女性の強さを怖れる男たちを わたしは憎む。
*わたしはきっと 人魚
だって わたしは 深さを怖れない
そして 浅薄な生活を 心から怖れるから。
*あなたを 愛すること
それは わたしとあなたが
おなじ幻想を おなじ狂気を 共有するということを意味する。
アナイース・ニン(1903 – 1977)
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アナイース・ニン
2018年7月31日火曜日
ひぐらし
■2006/08/16 (水) ひぐらし山田リオ
ニューヨークに住んでいたころ
近くには川があり 小さい公園もあった
夏の夜 毎年のようにホタルが集まり
あの黄色いようなうす緑のような 不思議な色で光った
それぞれ ばらばら勝手に光るのではなくて
なにか秘密の暗号で 指令が出ているかのように
夜の闇のなか みんなそろって 何百何千のホタルの光が
一度に灯り 揃って消える
そういう不思議な光景を毎年 見に行った
でも ホタルを見に来るのは
わたしたち以外には 誰もいなかったのだ
ホタルの光を見て楽しむのは 日本人だけのようだった
ひぐらしが聞こえる
いまは ひぐらしがしきりに鳴いている
耳の中で 心の奥で
聞こえるはずのない ひぐらしが鳴いている
ここには ひぐらしどころか
セミもホタルも いないのだから
ほんとうのひぐらしを聞いたのは
何十年も昔のことだ
それでも まるで縁側にかかった葦簾(よしず)の外
杉林の奥 峠のほうから また谷から
遠く 近く ひぐらしがひびく
わたしが 逝くときには
涼しい風の通る 夕暮れの座敷で
ひぐらしを聞きながら 逝きたい
畳の上に 横になり
真新しい畳の匂いを 嗅いでいると
ああ 風にのって 遠く 近く
ひぐらしが 聞こえる
そうだ
死に水は よく冷えた冷茶を
あの 紅色の薩摩切子のコップで 呑むことにしよう
Copyright ©2006Rio Yamada
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ひぐらし
2018年7月27日金曜日
バックミラーの件
山田リオ
「人生は一瞬の夢」 だ という
そうだとすると ずいぶん長編の夢だ
スペイン語だと グランデス・スペクタクロ
映画なら 娯楽超大作 一大スペクタクル
希望 失意 僥倖 幸福 破局 絶望 終焉
それなら あれもこれも なにもかもが
一瞬の夢 だったのか
長いながい ローラーコースター
日本語だと ジェットコースター
ほんとうに あれもこれも 全部 夢なのか
もし そうだとしても たとえば
99パーセントが 夢で
1パーセントくらいは もしかして
夢ではなかった ということも あるかも しれない
それなら それなら
すわりなおして ていねいに
順番に 思い出して
夢の分類 を してみようか
ほんの一滴でも いいから
夢ではなかった ほんとうに ほんとうの一瞬を
見つけること
いやいや
後ろを振り返るのは やめよう
時間は 振り返って見るものではない
人生に バックミラーは ついてない
英語では リアヴューミラーだ
前だけ見て ゴールまで
とりあえず 生中 いや
とりあえず 最後まで
前だけ見て 直進だ Copyright ©2018RioYamada
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