2014年9月6日土曜日

驢馬と共に天国へ行くための祈り 

■2010/09/30 (木) 
Francis Jammesフランシス・ジャム(フランス)
                                          訳;山田リオ Copyright ©2010RioYamada  
 

わたしがあなたのもとに召される時、

主よ、わたしは祈ります
どうか、その日が安息日で、埃っぽい道を

わたしが、この世での旅をする時とおなじように
行く道を自分で選ぶことをお許しください
天国へ、昼の星が輝くところにむかって
わたしはステッキを手に、道を行くでしょう
そして、わたしの友である驢馬に言います
「わたしはフランシス・ジャムだ、そしてわたしは天国に行くんだ。
慈愛深い主の御国(みくに)には、地獄なんか無いからね」
それからわたしは驢馬たちに言います
「おいで、わたしの、青空のやさしい友、
虐待や蜂、蝿から自分を護るのに、耳をパタパタさせたり
首を振るくらいのことしかできない、かわいそうな友」              
どうかわたしを驢馬たちと共に

主よ、御国にお召しださい 
かれらも、あんなにおとなしくお辞儀をしていますから
小さい足を、あんなふうにやさしく揃えて           
あなたの慈悲をお願いしておりますから          
わたしが天国に着きますときは
何千という驢馬の耳を従えて                       
みんな、背中に籠を背負い、あるいは木の車を引いて    
羽根ばたきや、台所用品や、でこぼこのバケツも背負い
お腹の大きな雌驢馬たちは、立ち止まったり、つまづいたり
あんなに渦を巻いて、酔っぱらいみたいに唸る蝿が     
背中の湿った青い鞍ずれの傷に集まるので             
あんなふうに白い足先を振って追い払おうとするのです       
主よ、どうかわたくしを、あの驢馬たちと共にお召しください       
天使たちに導かれ、やすらかに
木陰の小川にほそやかなサクランボの枝が              
少女たちの笑いのように揺れる主の国の、魂の天国で          
聖なる水の流れに首をさしのべる                    
そんな驢馬たちを、わたしは見ます                     
あの驢馬たちの、謙虚なやさしい貧しさが            
主の永遠の愛とおなじように、わたしには、くっきりと見えるのです。   

Copyright ©2010RioYamada

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