無言
作品はなんらかの行動、とくに言葉を誘発することがある。
ある作品を見て、無言を貫くには、なにも感じないか、
そうでない場合、ある種の強い意志が必要になる。
今になって祖父が偉かったと思うことは、
小学校低学年の私を美術館に連れて行く。
いっしょに行くが、それぞれ勝手に見る。
彼は無言。説明も意見も批評もなかった。
現場に行き、現物を提示するだけ。
そこには、子供とは言え、
一人の人間に対する信頼と尊敬があったと思う。
理想の教育だったといえよう。 Copyright ©2014RioYamada
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