針の穴一つ通してきさらぎの梅咲く空に抜けてゆかまし
馬場あき子
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| rio yamada |
| ■2011/04/01 (金) |
| ■2006/07/02 (日) 蜂 |
静かだったあの町の 家の小さな庭に
蜂が来るようになった
スズメバチが 最初の常連で
アシナガバチも 来るようになった
毎朝 水を飲みに来るのだ
なにしろ ここは砂漠の町なので
すべてが乾燥している
わたしが 朝 野菜に水遣りをするのを知っていて
その時を 待っているのだ
庭に出ていくと すぐに翔んで来て
頭のまわりを ぐるぐる翔び回る
スズメバチも 知り合いだから 安心だ
一通り ホースで水をまいて
レンガや 塀にも 打ち水をする
蜂は バジルの苗がお気に入りで
水玉が光るバジルの葉にとまって
ゆっくり 水を飲んでから
垂直に上昇して どこかに翔んでゆく
帽子をかぶって リュックを持って
仕事に出かける時でも おかまいなしに
耳のそばで あの蜂の声で
「水をくださいいいいいい」と言うから
急いで出かける時だって
やっぱり 水をあげないわけにはいかない
子供のころから 昆虫や鳥とは 深いつきあいだった
複雑でやっかいな 人間とのつきあいより
それは はるかに心安らぐものだから
ある意味 彼らは ほんとうの友人とも言える
でも 今になって あの頃を振り返って 思う
あの 砂漠の町の 人間ではないご近所さんたちは
残された 命の時間を 共に生きる彼らは
わたしにとって かけがえのない 仲間だ
Copyright ©2006RioYamada
とくに、豊かな内容の原稿が来て、
それを、楽しみながらあれこれと考え、
書き、読み返し、書き直し、訂正し、
あれこれ工夫して書く時間は、本当に楽しい。
あっという間に時間が、日々がすぎて行く。
出来上がってしまって、原稿を送った後は、
大切なものを失ったようで、淋しい。
そんなことなら、もっと時間をかけて、
ゆっくりやるんだった、と後悔する。
でも、また仕事が来ると、
もう、楽しくて、どんどんやってしまう。
そして、仕上がってから、また、後悔する。
むづかしいものだ。
ところが、ときには、というか、しばしば、
送ってしまった後で、失敗に気がつく。
まったく、自分は、不注意で、愚かなやつだ。
しかし、後悔しても、もう、遅い。
でも、後悔。 やまだ
Baguette, バケット、ではない。バゲット、いや、バにアクセントではない、ゲにアクセント。でも、最後のトは、サイレントのT、母音は無し, 舌の先が出す t、という音だけ。何を言ってるんだか。気に入ったバゲットを常に探している。それも、硬いやつ。できれば、皮だけで、中身の柔らかい部分はなくてもいい、いや、ふわふわのパンは、ない方がいい。ああ言うものは、人生には必要ない。そう、硬い、皮だけの、baguette、どこかにないだろうか。でも、それだけではなくて、あの、焼きあがったバゲットの独特の香り、そして、あの、しっかりとした皮の部分を奥歯で何度も噛んで、噛み締めて、また噛んでいったときに出てくる、深い麦と酵母の味が更に大切なわけで、そういうやつにバター、それも無塩バターをつけるか、またはブリーなんかのチーズを乗せて、赤ワインを呑みながら食う。そう言う理想的なパンのある生活。これを、私は、幸福と呼ぼう。