柳田邦男という人が、絵本のことを話していた。
それを聴きながら、いろいろなことを思った。
柳田さんが話した「星の王子さま」のこと、
それから、なぜか、遠藤周作の「深い河」のこと。
様々な出会いのこと、
そして、亡くなった叔父のことを思い出した。
薔薇と盆栽を育てるのが好きだった叔父。
小さい頃、母子家庭だった僕を、夏休みの間、
叔父の親戚の、海のそばの家にずっと泊まらせてくれたこと。
大学生の時に、僕が大きな決断をする際、
非常に強い口調で、僕の決断を支持してくれたこと。
後にも先にも、彼が、そういう真面目な話をしたのはその時だけだった。
夜明け前のベッドの中で、その時のことを思い出していた。
山田リオ
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