2019年10月12日土曜日

祝杯の意味


Carmen McRae

誰がなんと言おうと、
今日はカーメン・マクレイを聴く。

聴いて、聴いて、聴きまくる。

そう決めたのだ。
そういう日があっても、いいのだ。

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昨日今日、いろんなことがありました。
悲しいことが、たくさん、たくさんあります。
どこかの遠い町でも、すぐそばでも、
僕の年齢になってくると、
知人友人、身近な人、大切な人たちにも、
どうしたらいいかわからないほど、悲しいことが
次々に起こるようになってきます。
それが、生きているということです。
だから、せめて、何か、ほんの小さなことでも、
何か、祝えることがある時には、
祝杯をあげてもいいんじゃないか、と思いました。
たまには、ほんの小さなことでいいから、何か、祝えることがある間は、
祝杯をあげても許されるだろう、と。
そう思いました。          山田

2019年10月9日水曜日

ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記のこと

リチウムイオン電池の吉野彰さんのノーベル化学賞受賞ニュースを見ていて、宮澤賢治が1930年代に書いた「グスコーブドリの伝記」を思い出した。たしか、その中で、潮汐発電のことが書かれていたからだ。潮汐発電、太陽光発電、風力発電、そして、それら全てに必要なリチウムイオン電池、どれも、地球温暖化や環境破壊と戦うための手段なのだが、今から90年も前に、賢治は、もうすでに、そういうことを考えていたんだなあ、と思った。だから、やっぱり、賢治は賢治なんだ。

「グスコーブドリの伝記」と関連して、未完だった「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」と言う作品があって、今ではなかなか手に入らない本だが、青空文庫やKindleなどで読むことができる。これは大好きなお話なのだが、結末が書かれないままに終わっている。あるいは書かれていたが、失われたのかもしれない。
そう言えば、「ペンネンノルデは今はいないよ、太陽の棘を取りに行ったよ」と言うのもあったなあ。でも、どの作品だったのか。思い出せない。

rio yamada photo

2019年10月4日金曜日

なんだっけ

© rio yamada

道の上に 銀杏の実が落ちている
なぜか 立ち止まる
なんだか 気になる
なにか 大事なことを忘れているようで
でも 思い出せない
考えながら 銀杏の実を見下ろして
でもやっぱり 思い出せない
なんだっけ
自分は 何を忘れたんだろう

                              山田リオ 2019© rio yamada

2019年9月30日月曜日

足音

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遠くから近付いて来る足音を聞いている

           山田リオ

2019年9月29日日曜日

Meaning of life

rio yamada photo

もしかしたら
わたしにとって 生きる意味とは
お気に入りの コーヒーポットで淹れた
とろりと濃い デミタスの珈琲の 
味と香りを楽しみながら 
あの ゆるやかで 静かな音楽を聴く
それだけのこと なのかも 知れない

         山田リオ



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いま、カーソン・マッカラーズという作家の「心は孤独な狩人」という小説に出会って、
なんだか、とてもぴったりくるので、夢中になって読んでいます。
この作家はアメリカの女性ですが。
いや、ただそれだけなんですけど、急に書きたくなったので。    やまだ

PS  掲載して、あとから気がついたけど、このコーヒーの詩、江國香織さんのにすごく似ているよね汗;;;すみません・・・
PPS でもね、この写真、気に入っているんだよね・・(自己満足)
    

2019年9月25日水曜日

曼珠沙華

rio yamada photo

まんじゅ沙華さけるを見つつ心さへ
つかれてをかの畑こえにけり

               茂吉

2019年9月24日火曜日

ひとり

                    山田リオ    
あなたのまわりを流れる時間は
ほかのどんな時間にも似ていない
あなたから生まれる言葉は
ほかのどんな言葉ともちがう
どんな人間にも
動物にも植物にも鉱物にも
あなたは似ていない
なぜならあなたは
この宇宙に
たったひとり    Copyright©2016RioYamada

2019年9月16日月曜日

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雨に濡れる 石蕗(つわぶき)
子供の頃は つわぶき ではなく
艶蕗(つやぶき)だと 思っていた
でも大人は つわぶきだ と言うので
なんでだろう と思った
今見る 雨の石蕗は 
湿り気を帯びた 空気の中  
ぬれぬれとして つややかで
なつかしい

         山田リオ

2019年9月15日日曜日

完璧


完璧な行動は、完全な無頓着によってのみ生まれる」

                 チェザーレ・パヴェーゼ (1908-1950)
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2019年9月14日土曜日

Last rose of summer


一人で生きていけるほど 強くはない でも
仲間がいないと不安になるほど 弱くもない

                山田リオ

 

2019年9月11日水曜日


今 出逢ったばかりなのに
もう 行っちゃうのかい 

2019年9月8日日曜日

海の

rio yamada

ここから波音きこえぬほどの海の青さの

         尾崎放哉(1885-1926)

2019年9月3日火曜日

退屈な話

          山田リオ
ある街角で ふと
路上に立ち止まり
一杯の 赤ワインを思う
背後には 曇り空の下
伸びている まっすぐな道
一杯の赤ワイン 曇り空
まっすぐな道 それだけ

あとは 背後の 道の上 
点々と残った 自分の 足跡
幸運 という名の 足跡 
それにしても 何という退屈な話だ 
そう たしかに 酒の相手として  
これほど 退屈な奴もいない

しかし 誰を楽しませるために
立ち止まったわけでもなく
自分の不運に対する 恨み言も無いので
そんなわけで 路上に立ち止まり
うっすら笑って 一杯の赤ワインを思う
それにしても 何という
退屈な話だ 

2019年8月31日土曜日

rio yamada photo

             山田リオ
足が冷たい
真っ暗で 何も見えない 
立っている場所は
何処なのか わからないが
足首から下が 水の中にあって
水のつめたさが 上がってくる
目を閉じ 方向を定め
右足を一歩 前に出す
空気は 動かない
水の匂いがする 音は聞こえない
つめたい 浅瀬の水の上を
歩き始める ゆっくりと 
一歩 一歩 たしかめながら
つめたい 水の中を 目を閉じ 歩いて行く

2019年8月27日火曜日

夢捕獲器 2004

                  山田リオ


だいぶ前 ぼくが砂漠に住んでいた頃

ある人が 変なものをくれた

「これは ドリームキャッチャー というもので

アメリカの先住民が 作ったんだ」

そういう説明だった つまり それは  

夢を捕まえる為の道具だ と言うのだ


それは 直径5センチほどの白い輪っかで

木綿の紐と 糸と 鳥の羽で出来ている

輪の内側に 糸で螺旋状の網を 編んであって

そこに 白い鳥の羽を 何枚も編み込んである

持ってみると それは 思ったより軽くて

風が吹けば 飛んで行ってしまいそうだ


あれを手にしてから いろいろなことがあった 

ぼくは あれから 夢を捕まえることができたのか

それとも できなかったのか 

でも ああ そういえば   

あの ドリームキャッチャー ぼくは

いったい どこに置いたんだろう


ゴミと間違えて 捨ててしまったのか 

それとも あの 夢捕獲器は 

もう ぼくには必要なくなったから  

いなくなってしまったのか

きっと 夢捕獲器は いつのまにか

風に乗って 飛んで行ったんだろう

 Copyright ©2004RioYamada 


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2019年8月24日土曜日

親しいハエトリグモ


この季節、室内でよく出会うハエトリグモくんです。
今朝は、すぐそばまできてくれたので ちょっと写真を。
非常に元気で 動きも機敏なので、
体調は良さそうです。

わたしの大切な知人 いや 知蜘蛛です。
こっちが勝手に「親しい」なんて思っているだけでしょうけれど。
でもね、水滴をあげると、
ちゃんと飲みます。 
この子がいてくれて、ダニを食べてくれるので
夏も快適に暮らせるのです。
「ぎゃー、クモ!!!」とか、
嫌わないであげてくださいね。

2019年8月23日金曜日


何処やらむかすかに虫の鳴くごとき心細さを今日もおぼゆる

              石川啄木(1886-1912)

2019年8月19日月曜日

篋底

宮澤賢治の短文に「おきなぐさ」というのがある。
今日は、そのおきなぐさの写真を載せることにした。

この詩日記を始めたのは2002年で、最初の詩日記は引越しを余儀なくされたため、
ここでは、日記の目次の最初のページは2011年から始まっている。
実際は、2011年の部分には、2002年4月20日から2011年の5月30日までを掲載した、
約、九年分の記事が詰まっていることになる。
かなり大量のデータだが、自分で書いたものだから、
読み返すと、やっぱり懐かしい。
色々あった時期の日記を読むと、忘れていたことも思い出す。 
                            山田
おきなぐさ 

2019年8月16日金曜日

空耳


              山田リオ
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蝉の声がやんで 遠くから
なにか 聞こえたような気がして
耳を澄ませる 
何も聞こえない 蝉の声だけ
気のせいか 
遠雷も夕立も 希望的空耳
ポツポツ アスファルトに雨粒が落ちて
それから 涼しい風が立つ 
雨だ 真夏の夕立 いや
wishful thinking だな
そう うまくはいかないよ 
でも なんという湿度
むっとして 帰れば庭に柳かな か
むっとする 湿度の中で 今日も生きるのだな
でも 夕立が来ないのはなぜか
わたしは 夕立に見放されたのか
おい 夕立 なぜ来ない なんとか言え
ゴロゴロとでも 言ってみろ


2019年8月14日水曜日

虚無


「言葉はすべて、沈黙と虚無とに付着した無要な汚れのようなものだ。」

             サミュエル・ベケット(1906-1989)  (山田リオ訳)

2019年8月13日火曜日


短夜のあけゆく水の匂かな      短夜(みじかよ)

          久保田万太郎(1889-1963)

2019年8月11日日曜日

Rio Yamada Photo

運不運人の上にぞ雲の嶺

       久保田万太郎(1889-1963)

2019年8月10日土曜日

ひまはり


ひまはりのアンダルシアはとほけれどとほけれどアンダルシアのひまはり

                   永井陽子(1951-2000)
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2019年8月9日金曜日


さあここであなたは海になりなさい 鞄は持っていてあげるから

                笹井宏之(1982-2009)

2019年8月8日木曜日

Cicada

© rio yamada


ミンミンゼミの生涯。




ミンミンゼミの寿命は、
地下で暮らす幼虫の時間を含めて、
二年から四年と言われる。
地上に出て、羽化して成虫になってから、
およそ三週間生きる。
でも、暑さに弱く、熱波の夏には短命。

2019年8月7日水曜日

おねがい



死にたくない
できれば 死にたくない
なんとか お願いできませんかね
だって
死んだらPaulinho da Viola 聴けなくなるから

             やまだ

ハサミムシ


あかるいの いや
くらいところ すき

かわいたの だめ
しめったところ いい

うえきばちの したとか
そういう ところ

しずかに くらす
おれ はさみむし
         やまだ りお

2019年8月6日火曜日

新生児

■2008/09/15 (月) 新生児

            山田リオ

声に出して読まれなかった詩は
演奏されない楽譜のようです
それは
生まれなかった赤ん坊です

あなたが声に出して読んでくださることで
はじめて
詩は命を得ます
あなたが声に出して読んでくださるたびに
何度でも
詩は新生児となって
この世に生まれ出るのです
Copyright ©2008RioYamada

2019年8月4日日曜日

至上の



昼食には、
まず、堅くて黒いパン、
ブルーチーズ、
生のブドウと、
そして赤ワインがあれば、もう・・・

私にとって、これが最上の昼食だなあ、と。
さっき思いました。