2019年2月15日金曜日
浅間山
古本屋で見つけて、
なんだか気になったので、買った。
小説家の吉田弦二郎(1886 - 1956)の随筆集。
昭和二十四年三月発行。
装丁は、恩地孝四郎。
戦争直後の出版らしく、紙質は非常に悪い。
表紙の水彩画に、手作り感が溢れている。
それで、買った。
吉田弦二郎、当時、著名な作家であったようだ。
末尾近くに、昭和十二年に42歳で亡くなった、吉田の妻、明江さんの句が、いくつか載っていた。
獨りゐて夜の雨きくや浅間山
吉田明江
2019年2月14日木曜日
2019年2月8日金曜日
2019年2月3日日曜日
ダンゴムシ
02/04/2019 山田リオ
ダンゴムシは
かおが ちいさくて よくみえないので
ひょうじょうが わからない
うれしいのか かなしいのか
おこっているのか わらっているのか
ないているのか わからない
ダンゴムシは じぶんの なまえが わからない
じぶんが ダンゴムシ だということも
しらないし
いま せかいが どんなことになっていても
おそろしく あつい ながい なつがきても
なんだか よく わからなくて
だまって まるまったり のびたり
うごいたり とまったり する
かなしくても つらくても
びょうきになっても
じぶんが もうすぐ おわるかもしれない
そういうときも ダンゴムシは
なにも いわない
ただ うごいたり とまったり
まるまったり のびたりしながら
どこか よくわからないところにむかって
いきる
ダンゴムシは きょうも いきる Copyright ©2019RioYamada
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