アダンソンハエトリグモが室内に現れるようになって
もう何年にもなる。
九月半ばまでは、机に向かい、PCの電源をいれると、
モニターの左下のほうから、するすると壁を登ってきた
スタンドの電球の光、熱、またはPCモニターの?
よくわからないが、
すくなくとも、蜘蛛は、ぼくという人間の動きに反応しているとは思えない。
それほどの知能はないように思うのだが。
思うよりもずっと素早く、壁紙の上を滑るように動く。
そして止まる。急に動き、急に止まる。
しばらく不動、そして、突然動く、というよりも滑走する。
九月末になって、動きが鈍くなってきたようだ。
そして、ここ数日、現れない。
暖房を入れてみたが、それでも出てこない。
ときどき壁を見回してみても、蜘蛛はいない。
生き物同士としての交流のようなものは、ない。
でも、出てこなくなると、なんだか、気になる。 山田リオ
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