吉丸 一昌(1873-1916)
春は名のみの、風の寒さや
谷の鶯、歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず
氷溶け去り、葦は角ぐむ
「さては時ぞ」と 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空
春と聞かねば、知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの このごろか。
( 急かるる=せかるる)
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あのころ、ニューヨークの冬は厳しかった。
路上駐車した車のドアが凍って、開けられなくなった。
お湯をかけて溶かしたことがある。
河も結氷した。上流から、氷が流れてくる。
テレビを見ていると、日本が、どうもそういう風になっているらしい。
そんなわけで、早春賦を掲載しました。
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