山田リオ
友人の家を訪問して
友人の家を訪問して
そこには二匹の犬がいた
自分は犬やさまざまな
群れで生きる生きものを
苦手だと思う
猫が逝って何年になるだろう
思い出せないほどの月日がたって
いまだに次の猫は来ない
わけはほかにもあるけれど
かれが、最後の猫だった
飼い犬に華麗な服を着せて
着せ替え人形のように扱う
人の気持ちがわからない
それでも犬は、人に従う
いつでも犬は、人を見ている
動物も人も、ひとりのとき
窓の外や、空を見て
じっと、見えないことを思う
そういうとき、ひとりのとき
生き物は、ほんとうに生きている。
(All rights reserved 、2011Rio Yamada
このHPの全ての記事は著作権法によってコピー、転載を禁止されています。)
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