花冷えの箸まなかつをむしりけり花冷えのマスクをかけて眉の濃き
花冷えの閉めてしんかんたる障子
花冷えの打つだけの手はうちにけり
花冷えの雨にならんとしてなれず
久保田万太郎(1890-1963)
ルイス・キャロルの「アリス」と「鏡の国」、
本当に長い付き合いで、お世話になりっぱなし。
ジョン・テニエルのイラストレーションも。
そして、散りばめられている詩、ナーサリーライムの世界が、もう・・・・・・。
「ハンプティーダンプティー」、「セイウチ大工の二人連れ」、
そしてもちろん、「ジャバーウオッキー」、ね。
このライムは「鏡文字」、裏返しの文字で書かれたもので始まるんだけど、
言うまでもなく、これは「鏡の国」につながる。
でも、こういう説明とかは、いらないと思う。
ライムの謎解きも、意味不明の造語ばっかりの詩の謎解きも、面白いけど、
解説書とかは読まない。僕はいつも、読みながら、自分で考えて楽しむ。
アガサ・クリスティーの小説と同じで、自分で考えるのが楽しい。
題名の、"Through the looking-glass"は、誰かに、鏡を通り抜けてもらうんじゃなくて、
自分自身で、鏡の中に入って行く、それがいいんだと思う。
ピシンギーニャ(ブラジル, 1897~1973)の作品です。
カリニョーソは、ブラジルの第二国歌とも言われます。
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CARINHOSO (やさしさ) (訳:山田 リオ2001)
なぜだろう。Ruas que sonhei
パウリーニョ・ダ・ヴィオラ(ブラジル) (訳)山田リオ
この街の 午後の舗道に降り注ぐ 陽の光は
私が 本当に見たい物を 見せてはくれない
いつも私の慰めだった あの黒髪の美しい人
あの眼差しは もう けっして戻って来ない
私が微笑んで 恋に落ちた あの時
突風が 街にあふれる美しい物たちを
一瞬で どこかへ吹き飛ばして行った
今 喜びの衣装を身にまとう人たちは
悲しみは とっくに過ぎ去ったという
そんな笑顔で幸福な毎日を生きていく
愛する人 時が過ぎ去るのが見えるか
私が作って 歌う 悲しみのサンバは
あなたの微笑みを消してしまうだろう
私のサンバ 悲しみと涙から生まれた
このサンバを 今 あなたに贈ります
愛する人 私にとって本当の幸せは
あのとき あなたに話した秘密です
美しかったあの人の 黒髪に消えた
私が夢で見た あの街の舗道の上に
いつの日かよみがえる 陽の光です
(訳)山田リオ
5/25/2013
音楽用語のFinale, フィナーレのことから。
クラシックのソナタ形式で、最初に第一楽章、ね?
それが終わって、次は第二楽章、みたいに進んでいって、
とうとう最後に来るのが、フィナーレ、意味は、最終章。
これで終わりですよ、ということなんだけど、でも、たまに、
フィナーレの最後のところにCoda, コーダというのがくっつくことがある。
まだなんか言い残したことがあるので、くっつけるんだけど、まあ、尻尾ね。
意味は、日本語では、結尾とか結句とかいって、わかりにくいけど、
つまり、コーダは、「終わりの、おしまいの、おまけ」。
最後に、もう一言だけ言わせてね、みたいなことです。
山田リオ
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夢を見た
自分は 街の舗道を歩いている
そこは多分 フィラデルフィアのようで
セルゲイ・ラフマニノフの遺作が発見されて
その楽譜が 今日 発売されるらしい
そして それは 晩年のラフマニノフが書いた ピアノ曲集らしい
街角を何度か曲がって 日向に 小さな楽譜店が見える
店に入って すぐに 平積みになった白い楽譜を見つけた
Mr.Black’s Garden, Sergei Rachmaninoff と 茶色い文字で印刷してある
私は手を伸ばした
目が覚めた 夢は そこで終わりだった。
山田リオ
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