2016年3月28日月曜日
2016年3月26日土曜日
2016年3月22日火曜日
花冷え
花冷えの雨のひときは濡らすもの
花冷えの閉めてしんかんたる障子
花冷えのみつばのかくしわさびかな
花冷えのうつだけの手はうちにけり
花冷えのうどとくわゐの煮ものかな
万太郎
やすらへば手の冷たさや花の中
岡本松浜
命二つの中に生きたる桜かな
さまざまのこと思い出す桜かな
芭蕉
2016年3月20日日曜日
2016年3月19日土曜日
リスのこと
リスちゃんと仲良くしていた頃の写真です。
アマンダ・レモンツリーという名前をつけていました。
メスのリスです。
子育ての時期だけはいなくなって、
それが済めば、何もなかったように帰ってきます。
まったく物怖じしないというか、
信頼されていたようです。
黙っていると、どんどん家の中に入ってきます。
野性の獣なので、きっちり線引きして、
「そこまで。」と言えば、
ちゃんとわかって、それ以上は入りません。
アーモンドを食べたら、帰ります。
ぼくの身体に登ってくるし、
外を歩けば、並んで歩くし。
なんだったんだろう、あのリスは。
今となっては、あまりにも遠い。
彼女、元気なのかな・・
PSこのリスの記事は、ほかにもたくさんあります。
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リス
2016年3月16日水曜日
苦しむ、でも死なない
ネウソン・サルジェント(ブラジル、1924~)
Agoniza Mas Não Morre
Nelson Sargento(1924~)
訳:山田リオCopyright ©2016RioYamada
サンバは苦しむ
でも死なない
最後の息が止まるまえに
だれかがいつも
サンバを救う
サンバは黒くて、強い
サンバは怖れない
街角で、酒場で、裏庭で
サンバは激しい迫害を受けた
サンバは純粋で
しっかり土に根を張っている
サンバは高貴な隣人だ
サンバは抱きしめる
サンバは包み込む
社会のかたちが変わり
ほかの文化が押し付けられても
サンバは
気にもしなかった
サンバは苦しむ
でも死なない
最後の息が止まるまえに
だれかが
かならず
サンバを救う
Agoniza Mas Não Morre
Nelson Sargento(1924~)
訳:山田リオCopyright ©2016RioYamada
サンバは苦しむ
でも死なない
最後の息が止まるまえに
だれかがいつも
サンバを救う
サンバは黒くて、強い
サンバは怖れない
街角で、酒場で、裏庭で
サンバは激しい迫害を受けた
サンバは純粋で
しっかり土に根を張っている
サンバは高貴な隣人だ
サンバは抱きしめる
サンバは包み込む
社会のかたちが変わり
ほかの文化が押し付けられても
サンバは
気にもしなかった
サンバは苦しむ
でも死なない
最後の息が止まるまえに
だれかが
かならず
サンバを救う
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サンバ
2016年3月10日木曜日
3・11
あの日 3・11短歌
この海が いつもと違う顔をして
町中のみこみ 静かに去った 新妻愛美
黒い波 夫 手を離しのまれゆき
私はワタシは ムンクになった
あまりにも よく似た人を追いかけて
いつまで続く この寂しさは 山崎節子
あの道も あの角もなし 閖上一丁目
あの窓もなし あの庭もなし
生と死を 分けたのは何 いくたびも
問いて見上げる三日目の月
かなしみの 遠浅をわれはゆくごとし
十一日の度(たび)の冷たさ
「届かなかった声がいくつもこの下に
あるのだ」 瓦礫を叩くわが声 斉藤梢
寂しげに繋ぎおかれしわが犬を
はなしてやりぬ 生きのびろよと 半谷八重子
差し込まむ 穴無き鍵の捨てられず
流されし家の玄関のカギ
遺体写真 二百枚見て水を飲む
喉音たてずに ただゆっくりと 佐藤成晃
鍵をかけ 箱にしまったあの頃を
掌で包み 生きるこれから 渡邊穂
いつ爆ぜむ青白き光深く秘め
原子炉六基の白亜連なる
廃棄物は地元で処理だ? ふざけるな
最終処分場にされてたまるか 佐藤祐偵
ひるがえる 悲しみはあり三年の
海、空、山なみ ふるさとは 青
ふるさとを 失いつつあるわれが今
歌わなければ 誰が歌うのか 三原由紀子
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3・11短歌
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