2023年10月25日水曜日

秋草光


 


秋が くると いふのか

なにものとも しれぬけれど

すこしづつ そして わづかにいろづいてゆく、

わたしのこころが

それよりも もつとひろいもののなかへくづれて ゆくのか



                                  八木重吉 (1898~1927)
© rio yamada


2023年10月8日日曜日

雨の匂い

雨の匂いのする 午後

明日はきっと 雨

           山田リオ

© rio yamada


2023年10月4日水曜日

姓名

 姓は苗字、名は名前、英語だと、Last name and first name.

ああ、そうだ。surname, given name という言い方もある。

surname が苗字で、given name が・・

でも、「下の名前」という言い方には、なんだろう、違和感がある。

ぼくの名前の「リオ」は、ポルトガル語、またはスペイン語で「河」という意味だ。

そして、河は、海に向かって流れて行く。そう。いつか、海に出会う。

だから何だって? だから、ね、そういうことなのさ。

ところで、一生の間には、一度くらい、

この写真のような日没に出会う幸運も、あるんだよね。 Rio

© rio yamada 



2023年10月3日火曜日

あの音楽

■2010/05/20 (木) 

音楽のことを書きます。
大切な音楽とは、どんなものか、
それは、きっと、一人一人にとって、違うものなんでしょうね。
いや、そうであることを願います。

わたしにとって大切な音楽は、ジャンルで呼べるようなものではありません。
世界に、たった一つの、「あれ」です。
それは、歌詞も無く、まあ、かなり地味なものです。

その音楽は、自分が病床にあって、もうダメだ、という時に、
枕元にすわっていてくれて、静かに話しかけてくれる、そういうものです。

もうどうしようもなくて、あきらめて、ビルの屋上から跳ぼうという、
その時、後ろから、やわらかく抱きとめてくれる、
それが、わたしにとっての、あの音楽です。

どんな音楽かって?
おしえない。
誰が作曲したか? おしえない。
わたしが、どんなに酔っ払っていたって、
おしえない。
とても大切なんだから。

        山田りお  Copyright©2010RioYamada
© rio yamada