運命論
路上で、偶然に出会った猫。
もうたぶん、二度と会わないだろう猫。
いや、ほんとうに偶然だったのか、
それとも、猫とわたしは、出会う運命だったのか。
映画「アラビアのローレンス」の中で、
砂漠で迷ったあげくに生還した
Gasim(ガスィム)が言った言葉は、
「では、すべては、すでに、書かれてあったんだ」。
ガスィムは、運命を信じていた。
だが、その後、彼にどんな運命が待っているかを、
ガスィムは知らなかった。
この猫には、どんな将来が待っているのか。
人生は、無数の偶然の寄せ集めなのか。
それとも、何もかも、すでに、書かれてあるのか?
Copyright©2019RioYamada 山田リオ
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