山田リオ
手がつめたいので
しばらくのあいだ お湯につけておく
でも すぐにまた つめたくなる
カシミアのてぶくろをはめて
カイロを 両方のてのひらにいれる
それでも つめたいので
手の甲の側にも カイロをいれる
それでも まだ つめたくて
湯たんぽに 熱いお湯を入れ
その湯たんぽを ひざの上にのせ
両方の手を 押しつけていると
すこしだけ あたたかくなるけれど
それだと キーボードを打てないし
マウスを使うのも ペンをもつのも
つめたいので できれば避けたい
歩きまわったり でかけたりすると
手がつめたくて つめたくて
なにも 考えられない
寝る前に お風呂に入ると
しばらくのあいだ 手があたたかくなって
そのまま ベッドに直行して
湯たんぽをかかえる
暖房が好きではないから つめたい部屋で
ふとんのなかで 湯たんぽを抱いて眠る
あさになって 朝食をいただくときは
手がつめたくて こまるので
熱いコーヒーカップに 手を押しつける
いまこうして キーボードにむかって
ああ 手が冷たいなあ と
そればかり 気になって
ほかのことは 考えられない
手がつめたくて
手がつめたくて
また一日が 過ぎていく
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