詩日記
自信のない詩人、山田リオが書いた詩、作文など、いろいろです。 Copyright © Rio Yamada. Watermark テンプレート. Powered by Blogger.
2016年7月18日月曜日
谷崎潤一郎
庭先の石のはさまに蜥蜴の尾みえかくれして山梔の咲く 蜥蜴(とかげ)山梔(くちなし)
いしだんを数へて登る乙女子の袖にちり来る山ざくらかな
乙女子(おとめご)
柿の実の熟れたる汁にぬれそぼつ指の先より冬は来にけり
しめやかに団欒しをればさやさやと障子にあたる薄雪のおと 団欒(まどゐ)
谷崎
潤一
郎(1886年-1965)
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