2016年7月18日月曜日

谷崎潤一郎


庭先の石のはさまに蜥蜴の尾みえかくれして山梔の咲く    蜥蜴(とかげ)山梔(くちなし)

いしだんを数へて登る乙女子の袖にちり来る山ざくらかな   
乙女子(おとめご)
 

柿の実の熟れたる汁にぬれそぼつ指の先より冬は来にけり

しめやかに団欒しをればさやさやと障子にあたる薄雪のおと  団欒(まどゐ)

                                谷崎潤一郎(1886年-1965)

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