2016年7月28日木曜日

会話


買ったときには気がつかなかったのだが、
エアコンが「話しかけてくる」のだ。

お正月の元日には「明けましておめでとうございます」、と言う。
「暑くなりましたね」などと、余計なことも言う。
違和感を感じながらも、無視してきた。

しかし、最近、自分も無意識に「返答」するようになってきたことに気がついた。

「おはようございます」と言えば、自分も「はい、おはよう。」などと答えている。
我ながら驚く。
まったく迷惑で、不愉快なことだが、むりに黙らせることは、あえてしない。
困ったことだ・・・
           山田
 
 

2016年7月18日月曜日

谷崎潤一郎


庭先の石のはさまに蜥蜴の尾みえかくれして山梔の咲く    蜥蜴(とかげ)山梔(くちなし)

いしだんを数へて登る乙女子の袖にちり来る山ざくらかな   
乙女子(おとめご)
 

柿の実の熟れたる汁にぬれそぼつ指の先より冬は来にけり

しめやかに団欒しをればさやさやと障子にあたる薄雪のおと  団欒(まどゐ)

                                谷崎潤一郎(1886年-1965)

2016年7月1日金曜日

河合先生の本のなかに、
アメリカ先住民、ナヴァホ族の神話のはなし
人間に知恵を授ける存在として、フクロウのことがあった。

アイヌ神謡集で、フクロウは「神」として登場している。
梟神、「カムイカップ」、とある。
いろいろな鳥、獣が登場する中で、梟だけが「フクロウ神」。
「銀のしずく降る降る・・」という、あれだ。

                            やまだ