買ったときには気がつかなかったのだが、
エアコンが「話しかけてくる」のだ。
お正月の元日には「明けましておめでとうございます」、と言う。
「暑くなりましたね」などと、余計なことも言う。
違和感を感じながらも、無視してきた。
しかし、最近、自分も無意識に「返答」するようになってきたことに気がついた。
「おはようございます」と言えば、自分も「はい、おはよう。」などと答えている。
我ながら驚く。
まったく迷惑で、不愉快なことだが、むりに黙らせることは、あえてしない。
困ったことだ・・・
山田
庭先の石のはさまに蜥蜴の尾みえかくれして山梔の咲く 蜥蜴(とかげ)山梔(くちなし)
いしだんを数へて登る乙女子の袖にちり来る山ざくらかな 乙女子(おとめご)
柿の実の熟れたる汁にぬれそぼつ指の先より冬は来にけり
しめやかに団欒しをればさやさやと障子にあたる薄雪のおと 団欒(まどゐ)
谷崎潤一郎(1886年-1965)
河合先生の本のなかに、
アメリカ先住民、ナヴァホ族の神話のはなしで、
人間に知恵を授ける存在として、フクロウのことがあった。
アイヌ神謡集でも、フクロウは「神」として登場している。
梟神、「カムイチカップ」、とある。
いろいろな鳥、獣が登場する中で、梟だけが「フクロウ神」。
「銀のしずく降る降る・・」という、あれだ。
やまだ