2019年8月10日土曜日

ひまはり


ひまはりのアンダルシアはとほけれどとほけれどアンダルシアのひまはり

                   永井陽子(1951-2000)
rio yamada photo


2019年8月9日金曜日

海


さあここであなたは海になりなさい 鞄は持っていてあげるから

                笹井宏之(1982-2009)

2019年8月8日木曜日

Cicada

© rio yamada


ミンミンゼミの生涯。




ミンミンゼミの寿命は、
地下で暮らす幼虫の時間を含めて、
二年から四年と言われる。
地上に出て、羽化して成虫になってから、
およそ三週間生きる。
でも、暑さに弱く、熱波の夏には短命。

2019年8月7日水曜日

おねがい



死にたくない
できれば 死にたくない
なんとか お願いできませんかね
だって
死んだらPaulinho da Viola 聴けなくなるから

             やまだ

ハサミムシ


あかるいの いや
くらいところ すき

かわいたの だめ
しめったところ いい

うえきばちの したとか
そういう ところ

しずかに くらす
おれ はさみむし
         やまだ りお

2019年8月6日火曜日

新生児

■2008/09/15 (月) 新生児

            山田リオ

声に出して読まれなかった詩は
演奏されない楽譜のようです
それは
生まれなかった赤ん坊です

あなたが声に出して読んでくださることで
はじめて
詩は命を得ます
あなたが声に出して読んでくださるたびに
何度でも
詩は新生児となって
この世に生まれ出るのです
Copyright ©2008RioYamada

2019年8月4日日曜日

至上の



昼食には、
まず、堅くて黒いパン、
ブルーチーズ、
生のブドウと、
そして赤ワインがあれば、もう・・・

私にとって、これが最上の昼食だなあ、と。
さっき思いました。

2019年7月26日金曜日

風


              山田リオ
夜更け
窓の外にある巨きな樹のおかげで
風が吹いているのがわかる
ああ 風が吹いているんだと
思う

ゆっくりと時間をかけて
少しずつ
たらたら ぽたぽた
丁寧に ていねいに あの人は
デミタスに珈琲を 淹れてくれた
願うように 祈るように

あんなふうに しみじみと
珈琲を淹れていた あの人
暗い部屋のベッドの中で
風の音を聴いていると
自分が風の音になってしまうのは
やっぱり そこに 樹がいてくれるからなのだ



2019年7月16日火曜日

雨

Rio Yamada 2019

雨は音楽だ
でも
作曲家は
だれなのか
どこにいるのか
知らない

     やまだりお

2019年7月12日金曜日

ともだち


真の友人を持つことは、片手間仕事では出来ない。
もし、何人も友人がいるというのなら、
彼らはあなたの本当の友人ではないのだ。

               トゥルーマン・カポーテ(1924〜1984)

2019年7月10日水曜日

いのち


「この世界は美しいものだし、人間の命は甘美なものだ」

               ゴータマ・ブッダ(紀元前五世紀)
                訳:中村元(1912-1999)
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朝


蜘蛛の糸のような細い雨が降っている朝です

2019年6月25日火曜日

夜明け


眠れないから しかたなく そのまま 
横になって まだ暗いのに
外で小鳥が なにか言ってる
                やまだりお

2019年6月22日土曜日

考える人

 
わたしの父がよく言っていた。

『三流の頭脳は、多数派といっしょに考える。

二流の頭脳は、少数派といっしょに考える。

そして、一流の頭脳は、自分一人で考える。

明確でない時、いくつも意見があるとき、

わたしは必ず、自分自身の頭脳で考え、決定する。』

       クリストファー・ロビン・ミルン(英国)は、
       「くまのプーさん」の作者、A.A.ミルンの息子。

2019年6月14日金曜日

関先生

心はひとりひとり違うから

まねしようとしてもできるはずがない。

まねできないものを芸術といいます。

                  関頑亭 (1919~ 2020)

2019年6月10日月曜日

だって



死にたくない
できれば 死にたくない
なんとか おねがいできませんかね
だって
死んだら Paulinho da Viola 聴けなくなるからね

                やまだ

2019年6月9日日曜日

雨の日

2019年5月17日金曜日 

Here's that rainy day again
ジョニー・バーク(1908-1964) 訳:山田リオ

あの夢の残りを とっておけばよかった
ふしぎと 今日もまた 雨の日だ
だれかが 言っていた 雨の日だ 
こうなるような気がしてた と 思ってから 
一人で 笑ってしまった

捨ててしまった 擦り切れた願いは どこにある
それは 愛を すぐそばまで 連れて来てくれたのに
ふしぎと 恋はいつも 冷たい雨の日に変わってしまう 
ふしぎと 今日もまた 雨の日だ

2019年6月7日金曜日

ジャカランダ

Jacarandaa

お店で、ジャカランダの鉢植えを見つけた。
我慢できずに、買ってしまった。
今の季節だと、きれいな紫色の花が咲く。
鉢を、窓のそばに置いてみようと思う。

でも、花が咲いて、育って、大木になるんだ。
でもそれは、そのときに、心配するさ。
Jacaranda、ジャカランダ、ハカランダー。

2019年6月6日木曜日

宮柊二


風かよふ棚一隅に房花の藤揉み合へばむらさきの闇  

頭を垂れて孤独に部屋にひとりゐるあの年寄りは宮柊二なり
                  
                                    宮柊二(1912-1986)

2019年5月31日金曜日

花


風吹く家のまはり花無し

       尾崎放哉(1885-1926)
  (おざきほうさい、無季自由律俳句)
 

2019年5月27日月曜日

遠い渚



ここから波音きこえぬほどの海の青さの
                        
                   尾崎放哉(1885-1926)
                        (おざきほうさい、無季自由律俳句) 
 
いつも、要町にある、もりかずさんの海の絵を思い出す。
あれも、ずっと遠いところで波が砕けているのが見える。 
でも、聞こえない Copyright ©2015RioYamada

2019年5月22日水曜日

道





「始まりも、終わりもない。
人生への限りない情熱があるだけだ。」
                

  フェデリコ・フェリーニ (1920–1993)

2019年5月17日金曜日

雨の日

Here’s that rainy day
          ジョニー・バーク(1908-1964) 訳:山田リオ

あの夢の残りを とっておけばよかった
ふしぎと 今日もまた 雨の日だ
だれかが 話していた 雨の日だ 
思った通りだ と 考えてから 
笑ってしまった

もう捨ててしまった 擦り切れた願いは どこにある
それは愛を すぐそばまで 連れて来てくれたのに
ふしぎと いつも愛は 冷たい雨の日に変わってしまう 
ふしぎと 今日もまた 雨の日だ

 https://www.youtube.com/watch?v=_R6E_2GZ3Pg

2019年5月15日水曜日

救い

三百年も昔の 鍵盤楽器の音楽を
現代の楽器で ピアノで弾く
ドラムセットもアンプリファイアもない
ゆったりとした 静かなポリフォニー
丸い 濡れた おだやかな音に
わたしは日々 救われる 
Copyright©2019RioYamada     山田リオ 

 

2019年5月11日土曜日

たんぽぽ

                     山田リオ

Dandelion 蒲公英  タンポポ Taraxacum
だれが どんな名前で呼ぼうと
季節が巡って 時が来れば
けっして忘れたりしないで
そこらじゅうから いっせいに
出てくるきみたち
律儀に 確実に 間違いなく
黄色くて 緑色のきみたちは
土の中から出てくるんだねえ


花 という言葉が生まれたのは
つい最近のことで
春 という言葉を考え付いたのも
ほんの昨日のことだけど
それよりも ずっとずっと昔から
きみたちは
そこにいたんだね
 
自転車はすぐに錆びる
崩れて 粉になって 溶けて
消えてなくなる
そしてぼくも 自転車と同じように
やっぱり すぐにこわれて
錆びて 崩れて 溶けて
いなくなるんだろう

でも きみたち
黄色くて 緑色のきみたちは
なにがあろうと
自転車や人間が どうなろうと
まるっきり平気で
季節がめぐって 時がくれば
けっして 忘れたりしないで
そこらじゅうから いっせいに
出てくるんだろうねえ
律儀に 確実に 間違いなく
土の中から出てくるんだろうねえ
Copyright©2014RioYamada

2019年5月10日金曜日

バス停の罌粟

rio yamada photo 

バスを待っている
足元に ポピー 
小さい 罌粟 けしの花
 Copyright©2019RioYamada 

2019年5月8日水曜日

風船画伯



風船画伯 谷中安規のことを
思いだしていました

柏餅


柏の葉で巻いてあるので 柏の香り
でも 餅に 蓬の葉を練り込んであるので
よもぎの香りも する
その中にある餡は 小豆の粒あん

2019年5月3日金曜日

日一日とはなんであるのか

©RioYamada 

どんなにうまく一日を暮し終へても
夜明けまで起きてゐても
パンと牛乳の朝飯で又一日やり通してゐる

彗星が出るといふので原まで出て行つてゐたら
「皆んなが空を見てゐるが何も落ちて来ない」と暗闇の中で言つてゐる男がゐた
その男と私と二人しか原にはゐなかつた
その男が帰つた後すぐ私も家へ入つた

       尾形 亀之助(1900 - 1942)