詩日記
自信のない詩人、山田リオが書いた詩、作文など、いろいろです。 Copyright © Rio Yamada. Watermark テンプレート. Powered by Blogger.
2020年3月31日火曜日
さりながら
さりながら死にたくもなし年の暮れ
七代目三笑亭可楽(1886~1944)
*さりながら(でも、だけど)
2020年3月29日日曜日
オレンジ
オレンジを洗う水を止めたら鳥の唄
山田
(カリフォルニアの砂漠に住んでいた頃のやつを思い出したので。)
2020年3月25日水曜日
ほほえみ
あめつちにわれひとりゐてたつごとき
このさびしさをきみはほほゑむ
(救世観音をみて、 会津八一)
2020年3月24日火曜日
ひとり
rio yamada
若い人にとって、孤独は悲しみだ。
でも、より成熟した人にとっては、
孤独は喜びになる。
アルバート・アインシュタイン(
1879~1955
)
2020年3月18日水曜日
春
rio yamada
朝 ウグイスの唄で目をさます
ウグイスは 三日間唄ってから
次の目的地へ
旅立った
静かな朝が 戻ってきた
いつもとおなじ 春の朝
オナガとムクドリは ごゆっくり
陽が昇ってからの ご出勤
シジュウカラも まだ来ない
おだやかで 平和な この時間
鳥獣蟲魚 みんなが待っていた 春
山田リオ
2020年3月16日月曜日
拒絶
「わたしなんかをメンバーにするようなクラブに、
わたしは絶対に入りたくない。」
グラチョ・マルクス
Groucho Marx(
1890~1977
)
2020年3月11日水曜日
朝食
朝食が楽しみだ。
なぜかというと、パンが好きだから。
ふわふわ、しっとり、もっちり、ではなく、
硬い、固い、堅い、どっしり、しっかりした、
噛んで、噛んで、味が出てくるようなパン。
ゴッホの「ジャガイモ」の絵の農民が食べるような、
ライ麦の味と香りがする、
たくましい、茶色いパン。
朝食に、そういうパンを、
奥歯で、よくよく噛んで食べる。
夜、ベッドに入る時、明日の朝食のパンを思う。
明日の朝食に、あのパンを食べるまでは、
なんとか、生きていたい。
そう願い、祈って、
わたしは眠りに就く。
山田リオ
休符
rio yamada
ちょっと休んで
また翔びます
翔んだら
ちょっと休みます
****************
写真は、今朝撮りました。
はい。三月十一日。
ほんと。
信じられなかったけどね。
風が強かった。
去年の夏の写真ではありません。
やまだ
2020年3月7日土曜日
本牧亭
講釈場すくなくなりし袷かな
(こうしゃくば少なくなりしあわせかな)
増田龍雨(1874~1934)
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本牧亭(ほんもくてい)は、1857年(安政四年)にオープン、1990年に閉場した、東京で最後の講談専門の寄席だった。
上野広小路の交差点から上野公園の方に向かって最初の狭い路地を左に曲がったところにあった。
現在あるトンカツ屋さんの左側、筋向かいの辺りだったと思う。(2020年現在)
2020年3月4日水曜日
いのち
「この世界は美しいものだし、人間の命は甘美なものだ」
ゴータマ・ブッダ (紀元前5世紀)
訳:中村元(1912~1999)
rio yamada photo
2020年3月2日月曜日
空
rio yamada photo, Palos Verdes
幾たび 空が落ちてこようと
わたしたちは 生きなければいけない。
D.H.ローレンス
訳:山田リオ
2020年3月1日日曜日
ひとり
ゴッホには、テオがいた。
弟であり、全世界でたった一人の理解者であり、
どんなときも、全力で兄を支えたテオがいた。
そういう、ひとりの人間が与えられたことは、
ゴッホにとって、
ほんとうに幸運なことだったと思う。
山田
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