
一月なのに
盆栽の梅の葉が
もう ここだけ 初夏

「インフルエンザ大流行、患者数283万人、過去最多」(1月26日)
というニュースは、自分にとっては怖ろしい。
病気のせいで、感染症に対する抵抗力が極端に弱い。
だから、オソレオノノイテいる。
あれやこれやに祈りながら、日々、暮らしているが、
今のところは、まだ生きているようだ。
明日のことはわからない。わたしも生き物だから。

羊歯の芽が出てきた
外は雪
今日の主役は
羊歯と雪
冬梅のひとつふたつや鳥の声
服部土芳(1657-1730)

山田リオ
手がつめたいので
しばらくのあいだ お湯につけておく
でも すぐにまた つめたくなる
カシミアのてぶくろをはめて
カイロを 両方のてのひらにいれる
それでも つめたいので
手の甲の側にも カイロをいれる
それでも まだ つめたくて
湯たんぽに 熱いお湯を入れ
その湯たんぽを ひざの上にのせ
両方の手を 押しつけていると
すこしだけ あたたかくなるけれど
それだと キーボードを打てないし
マウスを使うのも ペンをもつのも
つめたいので できれば避けたい
歩きまわったり でかけたりすると
手がつめたくて つめたくて
なにも 考えられない
寝る前に お風呂に入ると
しばらくのあいだ 手があたたかくなって
そのまま ベッドに直行して
湯たんぽをかかえる
暖房が好きではないから つめたい部屋で
ふとんのなかで 湯たんぽを抱いて眠る
あさになって 朝食をいただくときは
手がつめたくて こまるので
熱いコーヒーカップに 手を押しつける
いまこうして キーボードにむかって
ああ 手が冷たいなあ と
そればかり 気になって
ほかのことは 考えられない
手がつめたくて
手がつめたくて
また一日が 過ぎていく
今年のお正月も 晴れているなあ
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風もなく 静かな朝
雪の正月 なんて 思い出せない
うんと時を遡らないと 子供のころとか
梅の花は満開を過ぎて 大部分は散った
いまは ひからびた白い花の残骸が
ずっとむかしに描いた
太陽の絵をのせました
やまだ