2018年4月30日月曜日

なにもしないで

Do Nothin' Till You Hear from Me
(わたしが言うまでなにもしないで)

歌:エラ・フィッツジェラルド
テナーサックス:ベン・ウェブスター
ヴァイオリン:スタッフ・スミス
1956年録音

ベンはいろいろ聞いたけど、これが一番好き。
スタッフ・スミスは、ぼくがNYハーレムのジャズ学校に行ってたときに、
だれかが教えてくれた。今でも大好きなヴァイオリニスト。

2018年4月22日日曜日

狂う


・・・そしてわたしは一生の間、
わたしが惹かれた人たちの後を追いかけて、
酔っぱらいみたいに、よろよろ歩きながら生きてきた。
わたしが惹かれたのは、狂った人たちだった。
狂ったように生き、狂ったように語り、
狂ったように救いを求め、すべてを飢えたように願い、
同時に、そのひとたちは、けっしてあくびなんかしないし、
みんなが言うようなことは絶対に言わない。
ただ、燃える、燃える、燃える、燃える、
ローマ時代の黄色いロウソクが
宇宙にむかって爆発するように・・・
      ジャック・ケルアック(1922 – 1969)
      訳:山田リオ  

2018年4月21日土曜日

Orchid


少なくとも五年ほど 葉っぱだけで
なんだかわからず
ほったらかしておいたのですが
気がついたら 先日 
花が咲いていました
大きな花
蘭 だということはわかります
何という蘭かは 知りません
             やまだ

2018年4月17日火曜日

おやすみ

 「人生は、喜びに溢れた悲劇だ」 
           バーナード・マラマッド(ユダヤ系アメリカ人)

**********************
 体調がイマイチなので、しばらくお休みします。
まだ生きているので、だいじょぶです
                 やまだ

2018年4月15日日曜日

夜の雨 2004

2004/11/22 ()

今晩は雨ですので、特別に掲載しました)

 今晩は雨で、さっき、外を見たらまだちゃんと雨が降っているので、非常に心が落ち着きます、そして雨がうれしくて眠る気にならないので、もうしばらく起きていることにします。

 損と得、ほめられるのと悪口言われること、楽しいことと苦しいこと、好きと嫌い、嬉しいのとイヤナの、全てのことには両方があって、でも、どれもがずっと変わらずにあるのではなくて、全部がかならず変わります、全部がかならず消えます、なくなります。

いいことも悪いことも、体も心も、それ以外のすべて、なにもかも、あらゆることも、あらゆる物も、すべてが、いつかかならず変化し、消えてなくなります。

今生になにも願わず、執着せず、そして来世なんてものにも期待せず、望まず、自分にも他人にも誰にも、何一つ望まず、ただ生きて、そして死んでゆく。
そういうふうになたら、なんてことを考えています。    
                        
                       
■2004/11/22 (月)  Copyright ©2004RioYamada     

 山田リオ

電気の消えた部屋の
窓の外からは
雨の降る音が聞こえてくる
あたたかいベッドの中に横たわって
雨の降る音を聞いている
それは
無数の雨粒が
空の高いところから落下してきて
それぞれの粒が
屋根土石植物水家ガラス
いろんなものの上に落ちて
そしてそれぞれが雨粒から
水というかたちに戻る音なのだが

そうやって聞いていると
わたしが
野の獣や鳥になったような気持ちがする
なんとかして濡れないように
暗い夜のなかで
それぞれの場所でうずくまって
生きようと
朝の光を震えながら待っている
朝が来て
まだ生きていれば
夜の間に降ったきれいな水を飲むことだってできる

あたたかいベッドのなかに横たわって
雨の音を聞いていると
いつかホームレスになる日のことを
想像する
ホームレスになったら
やっぱり
野の獣や鳥のように
真っ暗な空を見上げ
とこか安全なやさしい樹木の陰で
雨に濡れてうずくまり
自分を抱きしめながら
朝が来ることを祈るんだろう
そして朝がきたら
木の葉なんかにたまった雨水を飲んで
陽光に光る梢を見上げながら
なにかに
朝まで生きられたことを
感謝するんだろう
  
                                             Copyright ©2004RioYamada

 

"Night Rain"    Rio Yamada
                   
From outside the windows
Of this dark, quiet room
I can hear the sound of falling rain

Lying on the warm bed
Listening to the sound of the falling rain
The sound of countless raindrops
Falling from a very high place in the sky
After traveling a vast distance and then

Each drop will hit various things on earth
Such as roof, soil, stone, plant, water or glass
Then, all going back to the original form of water

As I listen, lying in the warm bed
I feel as if I became a wild animal or a bird
Trying not to get wet, crouching 
Trying to stay alive, waiting all night 
And if and when the morning comes, and if I am still alive
I might be able to even drink clear rain water

As I keep on listening to the sound of the falling rain
I imagine the day that I will become homeless
And if I become a homeless 
I will probably find a safe place under a kind tree
Still getting wet, but crouching and hugging myself
Praying for the morning to come  

If the morning really comes
I will maybe lick water off wet tree leaves
Looking up to the treetops glistening in morning sunlight
I shall probably thank something
For being able to have lived
Through the night rain.
                               Copyright ©2004RioYamada
 

2018年4月12日木曜日

若葉


花衣ぬぐやまつわる紐いろいろ

               杉田久(1890-1946)


2018年4月2日月曜日

なにもしないで

Do Nothin' Till You Hear from Me
(わたしが言うまでなにもしないで)

歌:エラ・フィッツジェラルド
テナーサックス:ベン・ウェブスター
ヴァイオリン:スタッフ・スミス
1956年録音


詩日記: 葉桜

詩日記: 葉桜