Old Asian Hand
中国系アメリカ人現代女性詩人、マリリン・チンの、Old Asian Handです。訳:山田リオ
年老いた アジアの手
年老いた アジアの手よ
わたしの ハタハタと羽ばたく場所に 触れよ
わたしの心臓 わたしの身体の蝶々
すみれ色の 椿の花が
真夜中に 鼓動する
年老いた アジアの手よ
月が おまえの左半分を 切り取る
黄色いのは 草
身もだえすることを 学ばなかった 草
年老いた アジアの手よ
蒼い赤道の下に
秋の初めの 湿った温かい地衣類を
見つけたか?
新たな 民族離散という
泥炭層の すぐ下には
すきとおった水が 流れる
Copyright©2016RioYamada
2016年10月11日火曜日
八木 重吉 ②
秋のひかり
ひかりがこぼれてくる
秋のひかりは地におちてひろがる
このひかりのなかで遊ぼう
雨
窓をあけて雨をみていると
なんにも要らないから
こうしておだやかなきもちでいたいとおもう
石
ながい間からだが悪るく
うつむいて歩いてきたら
夕陽につつまれたひとつの小石がころがっていた
草に すわる
わたしの まちがひだつた
わたしのまちがひだつた
こうして 草にすわれば それがわかる
草をむしる
草をむしれば
あたりが かるくなってくる
わたしが
草をむしっているだけになってくる
響
秋はあかるくなりきった
この明るさの奥に
しずかな響があるようにおもわれる
無題
ナーニ 死ぬものかと
児の髪の毛をなぜてやった
八木 重吉(1898-1927)
ひかりがこぼれてくる
秋のひかりは地におちてひろがる
このひかりのなかで遊ぼう
雨
窓をあけて雨をみていると
なんにも要らないから
こうしておだやかなきもちでいたいとおもう
石
ながい間からだが悪るく
うつむいて歩いてきたら
夕陽につつまれたひとつの小石がころがっていた
草に すわる
わたしの まちがひだつた
わたしのまちがひだつた
こうして 草にすわれば それがわかる
草をむしる
草をむしれば
あたりが かるくなってくる
わたしが
草をむしっているだけになってくる
響
秋はあかるくなりきった
この明るさの奥に
しずかな響があるようにおもわれる
無題
ナーニ 死ぬものかと
児の髪の毛をなぜてやった
八木 重吉(1898-1927)
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