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「喪服」 山田リオ
夢を見た。
ニューヨーク、グランドセントラル駅の地下のバーにすわっている。
グラスの酒を呑んでいる。それがすばらしく旨い。
誰かを待っているような気もするし、そうでもないような気もする。
だいぶ時間がたって、背後に、誰かが座る気配がすると、
その人が、自分の背中に寄りかかってくるのを感じる。
その感触から、それが女であることがわかる。
しかし、振り返って見ることはしない。
その女は、じっとそのまま、自分の背中に寄りかかっている。
「ああ、この女は、喪服を着ているんだな」と
思うともなく思う。そういう感じが伝わってくるからだ。
ただ、そうやって、酒を呑んでいる。
酒は、おそろしく旨い。Copyright ©2008Rio Yamada
夢を見た。
ニューヨーク、グランドセントラル駅の地下のバーにすわっている。
グラスの酒を呑んでいる。それがすばらしく旨い。
誰かを待っているような気もするし、そうでもないような気もする。
だいぶ時間がたって、背後に、誰かが座る気配がすると、
その人が、自分の背中に寄りかかってくるのを感じる。
その感触から、それが女であることがわかる。
しかし、振り返って見ることはしない。
その女は、じっとそのまま、自分の背中に寄りかかっている。
「ああ、この女は、喪服を着ているんだな」と
思うともなく思う。そういう感じが伝わってくるからだ。
ただ、そうやって、酒を呑んでいる。
酒は、おそろしく旨い。Copyright ©2008Rio Yamada
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