03/21/2006 山田リオ
一週間 昼も夜も 激しい雨が降り続いてから
クリスマスの朝になって 雨が止んだ
雨の中でも ヤマバトは庭に来て 餌を待っている
朝 ガラス窓を叩くのも ヤマバトだ 餌の催促だ
雨の一週間 ハチドリは 一度も姿を見せなかった
赤いルビー色のも 緑の玉虫色のも 現れない
雨音で あの「ブーン」が聞こえなかったわけではなくて
給餌器の砂糖水が 少しも減らないのだ
毎朝 気をつけているのに 呑んだ形跡がない
小指ほどのハチドリでも 運動量が多い
カロリーが必要で 絶えず蜜を飲まないと
生きていられない そう思う
雨が止んで 晴れた朝 ドアを開けた
ジャカランダの木の方から あのハチドリが
ブーンという羽音を立てて 勢いよく飛んで来た
雨の間 どうやって生き延びたのか わからない
もしかして ハチドリは こんな長雨の時
短い冬眠をするのかもしれない と思う
仮死状態になって 命を繋いでいるのか
今朝もまた ルビー色の きらきら光る あのハチドリが
ぼくの目の前 30cmの位置で 空中停止している
ブーン 翼が すごいスピードで羽ばたいていて 見えない
じっとこっちを見ているのは ルビーくん ほんとうは
ぼくがかぶっている 赤い野球帽が 気に入っているのだ Copyright ©2006RioYamada
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