2014年7月14日月曜日

ニジンスキーがぺトルーシュカ

国立新美術館で、
二十世紀初頭のロシア・バレーで使われた
衣装の展覧会をやっているというので、行ってきました。
スゴかった。百年前のバレー衣装なのだ。

最大の目玉は、ストラヴィンスキーのバレー、
ぺトルーシュカで、あのジンスキーが着て踊った衣装が、
そのまんま、展示してあったのだ。
ずいぶん永い間、固まって見ていたのだった。スゴかった。

でね、ニジンスキーの身体は、すごく細くて小さく、子供のようだった。
靴もね、女性用だとしても、今の基準では小さい。(ニジンスキーは男性です)

昔、NYで行った、英国のエドワード8世ウィンザー公爵)の着ていた服や靴の展覧会を思い出した。やっぱり、驚くほど細く、小さかった。
あの時代、世界中の人が細くて、小さかったわけなのだ。そうなのだ。

あと、オルセー美術館展というのも同時進行でやっていて、
印象派の初期の、モネとか、一度も見たことないのを、たくさん見られたぞ^^。

2014年7月6日日曜日

尾形亀之助  ④

■2010/06/14 (月)

「雨」                尾形亀之助(1900-1942)

四日も雨だ――
それでも松の葉はとんがり

「九月の詩」

昼寝
かうばしい本のにほひ
おばけが鏡をのぞいてゐた

「十二月の路」

のつぺりと私をたいらにする影はいつたい何です
蝶のかげでせうか
それとも 少女の微笑なのかしら
晴れた十二月の路に
私のかげは潰されたよりずつと平らです